育児

子供の性格形成に親は重用じゃない?(書評:子育ての大誤解 重要なのは親じゃない)

「子育ての大誤解 重要なのは親じゃない」を読みました。

 

この本によると、子供の性格形成に親が与えられる影響は大きくなく、子供の性格形成は「遺伝」と「同年齢の友人関係」によって作られるとのこと。

 

そして、子供が親の言うことを全然聞かないのは、「進化のプロセス」(先祖と同じことをやっていては変化する環境に適応できない)であって、子供は親の言うことを聞かないように「設計」されているとのこと。

 

例えば、イギリス上流階級の子供達は小さい頃(7〜8歳)に寄宿学校に入れられ、その後、両親と会うのは年に数回の休みの日だけ。

 

そして、その両親は伝統的に子供とべたべた接するのは嫌い、子供の世話はシッターや乳母の仕事であり、できる限り子供を自分から遠ざけるそうです。

 

でも、成人した子供たちは皆、自分の父親とそっくりのアクセントを話し、自分の父親と似たような思考をする人間になるのです。

 

年に数回しか会わず、その数回ですら、積極的に触れ合わないにも関わらず。

 

著者は寄宿学校の環境(父親も行っていた)がそっくりな親子を作り出すと言います。

 

ただ、子供の教育には親はまったく何も影響を与えられないというわけではなく、4歳までに継続的な愛着を与えられなかった子供はまっとうな人生を生きていないという統計的なデータもあります。

 

基本的な愛情表現は必要だけど、その子が人生において成功するか、人並みに終わるか、怠惰な人生を歩むかは、「遺伝」と「友人や学校等の環境」が大きな影響を占めるということです。

 

では、親に何ができるか?

 

ですが、遺伝は変えようがないですが、「環境」は変えることができます。

 

 

・トラブルの多い地域に住まない

 

・問題行動を起こす子供ばかりの学校に入れない

 

・子供がいじめられていて集団内での地位が低く自尊心を育めない場合は引っ越す

 

などなど、悪環境に対応するための打ち手はいくらでもあります。

 

子供のために親にできることは、環境を整えてあげること。

それが最も影響力が大きいのかもしれません。

 

今年読んだ本の中では一番かもしれません。

 

 

 

 

統計データを駆使して理論的に説明しているため、まだるっこしく読みにくいと思う方は、こちらの本をおすすめします。

 

同じような内容が分かりやすく書いてあります。