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妻は管理入院のため、2ヶ月間入院していました。
僕は残業のしない日と毎週土日に病院に行き、妻の日に日に大きくなるお腹に手を当てて、同じベットに横になり、色々な話をしていました。
そして、帰りは病院から駅までの帰り道にある商店街でラーメンを食べたりして、家に帰っていました。
何ヶ月もかけて、お腹の中で少しづつ成長する我が子達(双子)と 寄り添ってきた妻と、そばにいただけの僕とでは、妊娠中や出産時に心に浮かず感情には違いがきっとあったと思います。
子供達が帝王切開で生まれた日、待合室で妻と子供達の帰りを待っていた数時間。
僕は心配でたまりませんでした。
帝王切開で妻や子供が命を落とす話をよく聞いていたので、すっかり不安になっていたのです。
妻が亡くなったらどうしよう?
正直、まだ見ぬ我が子より妻の命の方が心配でした。
出産が無事に終わって、子供達と妻が運ばれてきた瞬間、僕の心に浮かんだのは「安堵感」、ただそれだけでした。
子供達が生まれた喜びよりも、全員が死なずに済んだ。
ただそのことが嬉しかったです。
子供と面会しても喜びよりも戸惑いがありました。
父親としての自覚や、子供が生まれた喜びは、その後の育児を通して少しづつ育まれてきたように思います。
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