人間の人格形成は「遺伝」と「同年齢の友人関係」に大きく影響されます。
この「同年齢の友人関係」ですよね。
この環境を親がどうデザインするか?
はっきり言って、子供の友人を親が選ぶことはできませんし、やることでもないと思います。
でも、友人との出会いを演出することはできます。
例えば習い事です。
「習い事」の内容は親が決めることができます。
本人の希望ももちろん必要ですが、子供がまだ小さいなら、親の希望を滑り込ませることはまだ可能です。
どういう習い事をするかによって、付き合う友人も変わってきます。
英会話は?
教育熱心な親が多いでしょうから、教育レベルの高い子が多いかもしれません。
でも誰でも思いつきますから、普通の人間が多いでしょう。
ロボット教室は?
これは最近流行りですね。
AIやプログラミングなど、新しい情報を取りにいっている、新しもの好きな親が多いかもしれません。でも費用が高いので経済力の高い家の子が多いでしょう。
花まる学習会のような、一風変わった幼児向け塾は?
創業者がかなり変わっていますから、常識から外れた人が多いでしょう。
英語やプログラミングという小手先の技よりも、やり抜く力という普遍的な力を子供に持たせたいという親が多いでしょう。
集まる子供も根気のある子が多いかもしれません。
アート教室は?
英語やスポーツの方が一般的には人気で簡単に思いつきますから、アート教室を選ぶ人は少数派でしょう。
親が美大を出ている人などもいるかもしれません。
変わった人が多そうですが、子供の感性を育みたいという考えの親が多そうです。
絵を描くことなどの自己表現が好きな子が多そうです。
いろいろ書きましたが、これは僕の想像です。
ですが、子供の性格形成のために親ができることは「子供の環境を整えること」だけです。
どういう人間になってもらいたいのか?
それを真剣に考えて、子供の環境をデザインすべきだと思います。
親としての希望はありつつも、子供の適正も考慮に入れて真剣に考え、違うと思うならすぐに環境を変える勇気も必要だと思います。
そして、習い事をするということは、その時点でふるい落としが始まっています。
月に数千円から数万円の習い事費用を捻出できるかどうかというふるい落としです。
その「習い事の現場」にいるのは、月に数千円から数万円の教育費を出してもいい(優先度が高い)と判断した親の子供なのです。
その時点で、教育に対する考え方が異なる層が生まれています。(習い事をさせる親とさせない親)
教育に熱心かどうかというのは、教育ママとかタイガーママみたいなひとは置いておいて、知識や教養に興味のある親が多いと思っています。
そして、子供の好奇心を育てることにも興味があるでしょう。
好奇心を育てることを勧められてきた子供たちと、そうでない子供たち。
自分の子供にはどうなってもらいたいですか?
真剣に考える必要があると思います。