独身の頃は東京で暮らし、都内の色々なところに遊びに行っていました。
ご飯を食べるにも、飲みに行くにも、ライブに行くにも、美術館に行くにも、何をするにも便利で、ずっと暮らしていたいなーと思っていました。
結婚してしばらくは、夫婦二人でも池袋で暮らしていて、家からすぐの映画館で夜遅くまで映画を観たり、朝までカラオケをしたり、気軽に色々な飲み屋に行ったり、ジュンク堂で時間を潰したり、たまーに電車で六本木の蔦屋書店とかインテリアショップを覗いたり、自由きままで、楽しい暮らしでした。
そして、今。
池袋から電車で15分ほどの埼玉県に住んでいます。
東京まで15分というと、すぐじゃんと思われるかもですが、子連れ(双子3歳半)を連れての電車移動や都内の移動は地獄です。
ひたすら疲れます。
子供が小さい時はもっと辛かったです。
何度か都内に出ましたが、出るたびに二度と来るかと思いました。
でも、面白いコトってだいたい都会でやっているんですよね。
流行りの店が埼玉のようなベッドタウンに入ってくるのはだいぶ遅いですし。
3〜4年は飲食の流行がずれている気がします。
今は、何年か前に東京で騒がれたパンケーキの店が流行ってますし。
個性的な本屋とか映画館とかはないし、美術展、写真展、大規模な博物館もないし。
池袋から埼玉に引っ越してきた時は、あまりに街が静かで、(車の音とか、人の声とかがほとんど聞こえてこない)耳鳴りがしたくらいでした。
でも、だからと言って、子供を連れて東京に遊びに行こうなんて思わないし、自分もまた東京で暮らしたいとも思わない。
妻の両親が暮らすこの街の方が子育てには便利ですし、歩ききれない大型の公園もあるし、バーベキューもスケボーもボール遊びも木登りも、なんでもできる自由な森もあるし。
物価は安いし、変な人間も少ないし、車も人間も少ないからストレスを少ないし、気に入っています。
でも、娯楽が少ない。
週末に子供を連れて公園に行くくらいです。
車でちょっと遠出をすれば、色々なところに行けますが、ガソリン代も高速も使えば高速代もかかります。
それに、遠くなればなるほど、子供たちのぐずり問題と親の疲労が高まるので、やっかいです。
だから、歩いていける距離に、自転車で行ける距離に、車で15分以内の距離に、大人も子供も楽しめるコトが必要だと思うんです。
こう思っている、地方(田舎というほどでもない都会のベッドタウン)の親はきっと多いと思います。
僕のように都会で独身時代は暮らしていて、子供が生まれてから地方に引っ越した人はなおさらだと思います。
そのギャップを知っていますから。