育児

育児や子育ての常識は時代によってころころ変わるから、あまり気にしない方がいい

育児とはこうあるべきだという考え方は時代によってころころ変わっています。

 

なので、子育て中のママとパパはいろいろな子育てに関する話を聞いて

 

自分はぜんぜんできていないとか、いったい何が正しいのか

 

なんて混乱しなくても大丈夫です。

 

どうせいまの育児の常識なんて、僕らがおじいちゃんおばあちゃんになる頃にはまた変わってしまっていますから。

 

 

 

中世から18世紀にかけての育児はこんな感じでした。

 

・裕福な親は子どもたちが成長するまでは、子どもと関わることがなかった

 

・子どもを放置することで知れ渡っていた乳母にあえて子どもを託していた

 

・あらゆる社会階級において、乳児や子どもが長期間ほったらかしにされていた

 

・生まれたばかりの赤ちゃんはきゅうくつな産着にくるまれていた

 

・きゅうくつな産着だけでなく、手足も固定され最初の数ヶ月を過ごした。

(面倒をおこされないために)

 

ひどいですね。

 

親はまったくといっていいほど、子どもの面倒はみておらず、たいして世話をしない子どもをほったらかしにする乳母に任せていました。

 

なぜなら家と職場が同じだったのです。

 

妻も夫もみんなが家の中で働いていました。

 

プライバシーというものがなく、みなが働いているので子どもの面倒なんて見る人はいなかったのです。

 

そして、子どもが働けるようになると、家の仕事(お手伝いとかじゃなくて大人と同じ本物の仕事)を手伝うようになります。

 

 

 

そして、19世紀になると

 

男性が家とは別の場所で働くようになります。

 

そうなると、家は職場ではなくなり

 

家庭がプライベートな場所となり、安息の場所となりました。

 

ちょうどこの頃に、人類の健康状態が改善され

 

成人まで生き残る子どもの数が増えました。

 

そうなると子どもへの関心が大人の間でも高まり

 

子どもを「ただ働きしてくれる労働力」としてではなく

 

「価値のある存在」として尊重されるようになりました。

 

夫が外で働くようになると

 

妻は子どもが平穏無事に過ごせるようにする責任を一身に背負うようになりました。

 

これはとても当時とても大きな変化でした。

 

17世紀頃からずーっと、育児の主導権は男性が握っていたのです。

 

1794年のプロイセンの法律では、母親がいつまで乳児に母乳を与えるかを決める権利は、その夫にあると定められていたのです。

 

17世紀の清教徒の牧師はアメリカ人の大衆に向かって

 

「すべての子どもは生まれ持ったプライドから換気される頑固さと強靭な心をもっており」

 

「親はそれらを破壊し打ち砕かなければならない」

 

と説いていたのです。

 

信じられないですよね。

 

そして、18世紀の哲学者ジャン=ジャック・ルソーは

 

「子どもはみな善人として生まれ、過度にいじくりまわさなければ、そのまま善人でいつづける」

 

と説いたのです。

 

17世紀と18世紀でこんなにいうことが違っていました。

 

そしてこの時代、男性が育児について「社会全般」に説いていました。

 

ルソーの影響でヨーロッパでは子どもをどのように育てるべきかという子育て論を考えることが流行りだしました。

 

17世紀の子育ては「放置プレイ」

 

そして、18世紀の子育ては「母親がしっかり面倒をみる」であり、子育てとは「子どもについてきちんと考え、その上で子どもの本質的な素質を見極めるべきだ」と言われていました。

 

 

そして、19世紀後半から20世紀にかけて

 

子育てに関するガイドブックやパンフレットが母親に与えられはじめました。

 

そこでまた子育てに関する考えが変わってしまいます。

 

当時の子育ての常識はこんな感じでした。

 

・子どもには「質素な食事」を与える

 

・子どもには食事制限をもうけ食べ過ぎに注意する

(肥満防止とかではなく、栄養失調になるレベルの過度な食事制限)

 

・子どもには禁じられていた食べ物がたくさんありバナナも禁じられていた

 

・子どもの多くは骸骨のように痩せていた

 

・子どもの背中は特殊な装置や治療法でまっすぐに保たなければ曲がってしまうと信じられていた

 

・子どもの中には家にいる時は背骨強制装置をつけられ、寝る時は整形外科の治療用ベットに寝かされる子もいた

 

・両肩の力のバランスが悪い場合は、毎日鉄棒にぶらさがり、毎日一時間固い床の上に横になり、二週間ごとにヒルを四匹から六匹もその問題と思われる肩にのせなくてはならかった

 

・子どもは絶対に甘やかしてはいけなかった

 

・子どもを愛しすぎたり、かまいすぎたりしてはいけなかった

 

・親が子どもを愛しているということを子どもに「知られてはいけなかった」

 

・母性愛とは「子どもの側からするとやさしさが必要であるという考えは存在しないので、母親自身はやさしさを表現したいのとうらはらに、自らその気持ちを抑えること」と表現されていた

 

・ドイツでは子どもが泣いても、その子を「我が家のわがままな暴君」にしないために、その子を抱き上げてはいけないと教えられていた

 

こうした厳格な育児アドバイスの多くが

 

自分の子どもがいない男性によってされていました。

 

今となっては育児もしたことのない男の話なんて聞かなきゃいいと思いますが

 

当時はそれが「常識」でした。

 

そして、この厳格すぎる育児論はピークを迎えます。

 

ジョン・B・ワトソンという育児評論家はこう言いました。

 

「私に1ダース(12人)の赤ん坊をくれれば、私がその子達を訓練して、医者、法律家、芸術家、実業家、乞食、泥棒、私が決めた職業に必ずしてみせる。その子の祖先の才能、嗜好、傾向、能力がどうであろうと」

 

結局、誰も赤ん坊を彼にあげなかったので

 

子育てもしたことのない彼は、どう子育てをするべきかを母親に説くことにしました。

 

彼は母親たちに対して説いた子育て論は

 

・子どもを小さな大人だと思うこと

 

・洋服を着せるときも風呂にいれるときも大切に身長に扱うこと

 

・子どもに対してつねに客観的かつ毅然とした態度をとること

 

・抱きしめたりキスをしてはいけない

 

・膝の上に座らせてもいけない

 

・どうしてもキスをするなら、おやすみのキスをおでこに一回だけ

 

・朝子どもが起きたら握手をしなさい

 

・困難なことを見事に成し遂げたときは頭をなでてあげなさい

 

ワトソンは人類史上初めて、「母と子の心理的な関係」についてアドバイスをした人間でした。

 

それまでは、健康やしつけについて気をつけていればよかったのに

 

ワトソンの登場によって、母親の責任と仕事は急に増えてしまいました。

 

猫背や消化不良にならないようにするだけじゃなくて

 

恐怖心や高慢な態度を養わないように

 

また成績の悪い子、不幸な子にしないようにするのが

 

責務とされるようになったのです。

 

また同じころに、心理学者として有名なフロイトが出てきまして

 

彼のせいで、子どものために「何をし、何をしなかった」だけでなく

 

子どものいだく「無意識の気持ちや欲求」までもが

 

母親の責任とされるようになりました。

 

フロイトは男児な母親とセックスしたいと思っており、父親と対立するものであり、だけど強い父親にはかなわないので、母親から自立し、自立することで強い自我が生まれると主張しました。

 

女児についてはなぜ自分にペニスがないのかと不思議に思い、自分は劣った存在であると自信をなくすと主張しました。

 

今となっては、「あんた何言ってんの?バカなの?」って感じですね。

 

そういった流れの中で、20世紀後半の母親たちには

 

子どもたちを精神的な面でもサポートすることが重要視され

 

20世紀前半とは大きく異なり、心から子どもを愛し

 

最大限にそれを表現することが求めれるようになりました。

 

そういったことができなければ、子どもの人生を大きく狂わせることになると考えられていました。

 

そうなるとすべては母親の責任とされました。

 

現代の育児アドバイザーは子どもを「無条件に愛する」ようにアドバイスしています。

 

ある育児アドバイザーはこう言っています。

 

毎日見つめ合い、触れ合い、そして抱きしめ合うことで

 

言葉を介さずに愛情を、そしてその子を認めてあげていることを伝えましょう。

 

子どもはいくつになっても親が愛情を体で示してくれることを求めているのです。

 

「子どもは小さな大人として扱うこと」と言われていた19世紀や20世紀前半とは

 

まるっきり正反対ですよね。

 

中世から現代までの育児論の流れをバーっと見てきましたが

 

これだけ子育てに関する考え方というのは時代によって

 

ころころ変わっているんです。

 

だから、いまの子育て方法も

 

その子たちが親になる頃には変わってしまっているかもしれません。

 

世間で言われている子育て方法が「正しい」とは、簡単に信じない方がいいです。

 

「常識」というのは、その時代の社会が作り出した「幻想」なのです。

 

みんなが信じている「幻想」が「常識」と呼ばれるのです。

 

だから、いろいろな情報を仕入れて、自分が育児をするなかで

 

自分たちにとっての「最適な育児」とはなにかを

 

自分の頭で考えつづけることが重要だと、僕は思います。

 

ここに書いたことはこの本に書いてあります。

 

長くて読みにくい本ですが、育児の歴史を俯瞰で学び、自分の常識を壊すには最適な本です。

 

 

 

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