奥さんとの産後のセックスレスって辛いですよね。
結婚したばかりの頃は仲が良かったのに、結婚して何年か経つと、恋人から「家族」という意識が強くて、全然そんな気にならなかったり、
子どもが生まれてからは、ますます妻は性欲が無くなったようで、全然その気になってくれなかったり、
セックスはしたいけど、奥さんとはそんな調子だからできなくて、
かと言って、浮気をするわけにもいかないし・・・
もしくは、なぜか、子供を産んだあとの奥さんだと勃たない・・・
好きなのになぜ?
もしくは、妊活中で、セックスをしなければならないんだけど、仕事で疲れていてできない・・・
そんな気持ち、よく分かります。
僕もそうでした。
また、新婚の頃のような新鮮な気持ちで、奥さんと同じ時間を過ごしたいですよね。
実は、結婚後や産後のセックスレスというのは、今の習慣や考え方を少し変えるだけで、解決することができるんです。
この【産後セックスレス解消】シリーズでは、どのように習慣や考え方を変えていくか、お伝えしていきますね。
夫婦のセックスレスで、毎日悶々とされているなら、この本文を読んで、また再び、出会った頃の気持ちに戻り、心から楽しめる夫婦生活を送れるようにしましょう。
今日は、「男性の「仕事で疲れていてセックスできない」の本当の意味とは?」について、お話ししますね。
noteでは、実体験と進化人類学を元にした、妻とのセックスレス解消方法を書いていますので、そちらもチェックしてみてください。
「仕事で疲れている」の本当の意味とは?
この図にあるように、男性がセックスレスになる理由一位は「仕事で疲れている」です。
出典: 一般社団法人 日本家族計画協会
これは、よく言われていますし、「今日は疲れているから」と、夫からセックスを断られた方も多いですよね。
でも、仕事で疲れているのって、結婚前もそうじゃないですか?
結婚したばかりの頃もそうですよね?
子どもが生まれる前もそうですよね?
子どもが生まれたとたんに、誰もかれもが仕事が忙しくなるんですか?
そんなことないですよね?
この「仕事で疲れているから」という言葉の裏には、別の意味が隠されているんですよ。
それは、男性ホルモンであるテストステロンの減少です。
テストステロンが下がると、男性は男性更年期障害になるんです。
男性更年期障害の症状は、この三つですが、この中に性欲減退も含まれています。
・倦怠感
・うつ症状
・性欲減退
では、なぜ30代や40代の男性が、更年期障害になるのか?
その理由も見ていきますね。
これが分かれば、なぜあなたの夫が「疲れてできない」と言っているのかが、理解できるようになります。
もしくは、「あなた」が、なぜ仕事で疲れて性欲をなくしているのかも分かるようになります。
産後の男性のホルモン変化
男性は育児中に、いまだかつてないほど、男性ホルモンであるテストステロンが落ちます。
この詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが、過去の実験がそれを証明しています。
フィリピンでの男性600人を対象にした調査では、子供ができた男性のテストステロン値を調べてみると、子供ができた後は明らかにテストステロン値が低下していたのです。
さらに、一日3時間以上子育てに関わっている男性は、しない男性よりさらに大幅にテストステロン値が下がっていました。
また、別な研究では、「男が赤ん坊の泣き声を聞くと、テストステロン値が下がる」という報告もあります。
男性も育児をすることによって、オキシトシンというホルモンが大量に分泌されます。
このオキシトシンは、自分の子供を可愛いと思うようになり、ますます育児に力を入れるようになるホルモンです。
この子育てホルモンとも言えるオキシトシンが増えると、性欲に深い関係のある男性らしさホルモンであるテストステロンは少なくなります。
ここがポイントでして、育児をすればするほどオキシトシンは増えるので、
つまり、育児をすればするほど、テストステロンは下がるわけです。
テストステロンが下がると何が起こるかと言うと、男性更年期障害になりやすくなるんです。
体がだるいと感じるようになったり、疲れやすくなったり、仕事に集中できなくなったり、制欲が減退したりといった症状が現れます。
仕事がうまくいかないと、男性はますますテストステロンの分泌が下がります。
そして、テストステロンが下がりに下がって、更年期障害になり、制欲が減退するわけです。
産後の男性の変化
子どもが生まれて、夫も育児に積極的に参加して、育児を頑張った場合、
育児をやればやるほど、男性らしさホルモンのテストステロンがどんどん下がっていきます。
妻としては、夫が育児に積極的なので、助かりますよね。
でも、テストステロンが下がったことによって、男性は精神と体に変化が生まれます。
あまり、いい変化ではないです。
テストステロンの減少は、上で書いた三つの症状(倦怠感、うつ症状、性欲減退)以外に、筋肉が作られにくくなったり、脂質や糖の代謝能力が落ちたり、認知機能も落ちるという症状があります。
筋肉が減って、脂質や糖の代謝ができなくなると、人は太ります。
つまり、テストステロンが下がると、メタボにもなりやすくなるんです。
米国の医療従事者フォローアップ研究(40~70歳の男性22,086人を14年以上追跡調査した研究)によると、
BMI(人の肥満度を表す数値)が高くなるにつれて、EDのリスクも上がっていました。
別のフォローアップ研究でも、BMIが上がるとEDになりやすくなり、逆にBMIが下がるとEDのリスクも下がると言う結果が出ています。
つまり、太っていると勃たないというわけです。
この流れをまとめると、
男性が育児に力を入れることによって、テストステロンが下がり、
テストステロンが下がると、自分への自信も減りますので、仕事でも成果が出せずますますテストステロンが下がり、
テストステロンが下がったことによって、太りやすくなり、太ったことによってEDになりやすくなり、
EDになったこと(もしくはED予備軍)によって、妻とのセックスを拒むと言うわけです。
「仕事で疲れている」という「言い訳」を使って。
太らなかったとしても、育児によるテストステロンの減少によって性欲は落ちていますし、
テストステロンの減少によって、仕事の生産能力が落ちるので、疲労感がたまりやすく、
どのみち「仕事で疲れている」という言葉で、妻とのセックスを拒むようになります。
ではどうすべきか?
答えは簡単で、テストステロンを増やす。
ただそれだけです。
育児の手を抜いたら、夫婦関係は悪くなりますから、そこは変えずに、テストステロンを増やします。
テストステロンを増やすのに効果的なものはこれです。
・不特定多数の異性とのセックス
これは既婚者には無理ですね。
・異性との会話
これならできますよね。
職場などの女性と会話をするだけでも、テストステロンを上げることはできます。
・オナニー禁止
これはかなり効果がありますし、実行しやすいと思います。
ちなみに「オナニー 禁止 効果」でググると、精力剤のサイトがいくつもヒットしますが、別に精力剤に頼らなくても、ここにあげたテストステロンを増やす方法で十分です。
・筋トレ
僕の知り合いで、「仕事で疲れてセックスできない」と言っていた30代前半の男性がいましたが、ボクシングジムに通いだしてからは、一気にセックスレスが解消されました。
自分で自宅で筋トレをしてもいいし、ジムに行ってもいいし、ボクシングなどの格闘技を習ってもいいです。
体を鍛えることによって、テストステロンを上げることができます。
男のセックスレス事情って、なかなか話されないので、どうしていいか分からず戸惑っている人が多いと思うんです。
毎日仕事で疲れていて、そんな状態で、妊活のためのセックスなんてする気になれないとか、子供はいるけど、妻からの求めに応じることができないだとか、
そんな悩みをよく聞きます。
男性にもホルモンバランスの乱れというのがあるんです。
産後にホルモンバランスが崩れるのは、女性だけではないんです。
この男性ホルモンをうまくコントロールすることで、セックスレスに悩む方たちの夫婦生活の絆が、強く結ばれると嬉しいです。
ちなみに、いままでのぼくのセックスレス解消を振り返って、経験と進化人類学のエビデンスをもとに書いた「子どもが生まれて妻とセックスレスになっても、またセックスができるようになる方法」をnoteで書いていますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
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