なんで夫は察してくれないの!?
なんで言われたことしかできないの?
しかもこっちの希望通りになってないし!
なんなの!
夫って生き物は!?
という疑問にお答えします。
僕ら夫婦はもともと仲が良かったので、子どもが生まれてもこのままなのかなーと軽く考えていたんですが、現実は甘くなかったですね。
子どもが生まれると、夫婦のケンカって増えるんですよ。
どんなに仲がいい夫婦でもそうだと思います。
うちもそうでしたし。
「なんで、あれやってないの?」
「なんで、こんなことしたの?」
奥さんからよくこんなことを言われてましたね。
そのたびに、僕はイラっとして、ついついいらんことを言ってしまうんですよね・・・
きっと子どもがいる夫婦なら、同じような体験をしていると思います。
だけど、いまでは、ほとんどそんなことはなくなりました。
ちょっとした気持ちの切り替えで、昔のようにお互いを思いやれるようになったんです。
今日は、どうやって夫婦喧嘩をなくすかについて、書こうと思います。
以前の僕らのように、子どもが生まれて夫婦喧嘩が増えた方の参考になると嬉しいです。
夫に期待しない
「なんで、やってくれないの?」
というあなたの言葉には、あなたの夫への期待が込められています。
やってくれると思っていたのに。
という期待が。
この期待は無意識に心の中に生まれているので、なかなか自分では気付きにくいんです。
きっと、あなたは「夫はこうしてくれるはず」と無意識に思っていたのだと思います。
でも、結果はそうではなかった。
この失望がなぜ生まれるかですが、あなたならできることが、あなたの夫にはできないからです。
あなたの夫は「やらなかった」のではないんです。
あなたの夫には、あなたがお願いしたタスクを「やる能力」がなかったんです。
あなたは、子どもが生まれる前から、これから生まれる子どものために
自分が食べる食べ物を慎重に選んだり、風邪をひくと妊婦は抗生物質を飲めないから、体調にはめちゃめちゃ気をつけたり
いろいろなことを、子どものためにやっていましたよね。
そして、子どもが生まれてからも、子どもたちの栄養を考えたご飯を作ったり、安くて質のいいオムツを探したり
保育園に入れるために、近くの保育園事情を聞いて回ったり
保育園に入ってからは、子どもに朝ごはんを食べさせたり、保育園の準備をするのにてんやわんやで、満足に自分の朝ごはんも食べられなかったはずです。
保育園に迎えに行ったあとも、家に帰ってから夕飯の準備をして、お風呂に入れて、ご飯を食べさせて、寝かしつけてと、ゆっくりする時間なんてこれっぽっちもなかったはずです。
あなたの夫も育児をしていたと思いますが、あなたほどではなかったはずです。
あなたほど、育児にかける時間は長くなかったはずです。
あなたは、この数年で、育児マスターへの道を着々と歩んできたんです。
それに比べれば、あなたの夫の育児レベルは「見習い」かおこちゃまレベルです。
僕はそれなりに育児に家事にとやっているつもりでしたが、妻のレベルに比べれば、足元にも及びません。
そうなんです。
あなたと、あなたの夫では、育児レベルに大きな大きな差があるんです。
いつも一緒にいるから、なんとなくあなたの夫もあなたと同じくらいのレベルの育児ができると思ってしまうんですが、ぜんぜんそんなことはないんです。
あなたとあなたの夫の育児レベルの差は、富士山と、公園の砂場のお山くらい違うんです。
富士山に毎日登っている人が、砂場のお山しか登ったことのない人に、自分と同じことをやれと言っても、そりゃできないわけです。
ちなみに男性は、左脳と右脳を繋ぐ脳梁(のうりょう)の太さが女性よりも細いんです。
左脳は論理的思考、右脳は感情てき思考をコントロールしています。
女性は脳梁が太いので、左脳と右脳を脳信号がバシバシ行き来して同時にいくつものことができるし、感覚的に色々なことに気がつきます。
でも、男性は脳梁が細いので、同時にいくつものことができなくて、何かを考えている時はぼーっとしています。
ぼーっとしている時は左脳の中で脳信号がバシバシ行き来していて(右脳には連携してなくて左脳だけ)、一生懸命情報を整理しています。
左脳しか動いていなくて、感情をコントロールする右脳がシャットダウンしているので、一切の感情が外に出ずに、ぼーっとしているんです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
夫は使えないバイトだと思うこと
夫はあなたと同じレベルじゃないんです。
あなたが牛丼屋の店長なら、あなたの夫は、今日から雇われた高校一年生の使えないバイトです。
しかも、夏休み限定で1ヶ月しか働く気のない、どうしようもなく使えないバイト君です。
そんなやつは、店長と同じレベルの仕事はできないですよね。
だから、期待しちゃダメなんです。
できなくて当たり前、使えなくて当たり前。
あなたの夫のことはそう思っていてください。
そうすれば、まったく腹が立たないですよ。
だって、あなたの夫は仕事使えないバイトだってことを、ベテラン店長のあなたは分かっていますから。
逆に、夫がなにかちょっとでもあなたのレベルに近しいことをやってくれたら
なかなかやるじゃんと、逆に感謝をするはずです。
相手への期待を下げれば下げるほど、腹は立たないし、むしろちょっとしたことをやってくれただけで感謝をしたくなるくらいです。
「俺に期待するな」と妻に宣言する
僕は、子どもが生まれてしばらくして、「どうやっても妻には育児でかなわない」と悟り、妻に「俺に期待しないでくれ」と宣言しました。
俺のことは使えないバイトだと思ってくれと。
これは、どうやっても、主夫にならない限り、奥さんにはかないません。
子どもと接している時間、家事をしている時間が、桁違いに差がありすぎますから、成長スピードも大きく差をつけられてしまいます。
良かれと思ってやったことも裏目に出たり、だいたい何をやってもかないません。
だから、男であるあなたは、一度、ギブアップ宣言をしてください。
妻にはかなわないと。
あなたには勝てないと。
あなたほどの育児スキルも、家事スキルもないと。
全面降伏ですと。
ケンカに負けた犬が、お腹を見せてキャンキャン鳴くように、あなたは奥さんに負けたことをいさぎよく認めるんです。
ここで、男のプライドがむくむくと顔を出して
「ふざけんな!こっちも一生懸命やってるんだ!」
なんて、怒っちゃダメですよ。
どんなに一生懸命やったって、どうせ奥さんにはかなわないんですから。
いままで、子どもが生まれるまでは、奥さんがあなたを立たせるような発言を行動をしてくれていたかもしれませんが
子どもが生まれ、あなたと奥さんの育児スキルに圧倒的な差がついてしまった現在、あなたは奥さんに負けたんです。
あなたは、奥さんにはもうかなわないんです。
もう、奥さんが昔のようにあなたを立たせてくれることはないんです。
今度は、あなたが奥さんを立たせてあげる番なんです。
子どもが生まれたら妻を支える
育児や家事について、どうやってやったらいいのか?
どうやって、妻を支えればいいのか?
男のプライドは台所の流しにでも捨ててしまって、奥さんに聞きましょう。
「俺は、何をしたらいい?」
会社の新入社員と同じです。
会社(家庭)の先輩である奥さんに、何をしたらいいかを教えてもらい、まずは忠実に言うことを聞くんです。
仕事と同じですよね。
教えてもらい、それを再現し、自分のものにし、そのあとに、さらなる結果を出すために、自分に合ったやり方や、オリジナルの仕事を仕方を生み出していく。
新入社員がいきなり「自分のやり方はこうなんで。先輩の言うことは聞きません。」なんて頑張っても、なかなか結果は出ないですよね。
ましてや、「僕はこれでも一生懸命やってるんです!」
なんて、キレても、「いやいや、やり方がまずいでしょ?」と、さとされておしまいですよね。
家事や育児も同じなんです。
まずは、ベテランになりつつある先輩(奥さん)から、いろいろ教わる必要があります。
でも、奥さんは「こんなこともできないの?」って思うんですよ。
職場の先輩もそうじゃありません?
「え?こんなこともできないの?」
なんて言われている新人いませんか?
僕は新人のころ、しょっちゅう言われてましたよ。
なぜかと言うと、ベテランにとってはすごく簡単な仕事でも、慣れていない人には超大変なんですよ。
そして、仕事に慣れてくると、自分がはじめに苦労したことなんて、みんなキレイさっぱり忘れてしまうんですよ。
だから、デキる人というのは、デキナイ人の気持ちが分からないんです。
だから、あなたは、奥さんに教える必要があるんです。
「俺は、なんにもできない、使えないバイトだ」
ということを。
そして、自分が使えないバイトであることを認識しながら、家庭という会社の中の地位を上げていくんです。
あなたは、家庭という会社の中では、社員ですらないんです。
社員になれるかどうかすら分からない、期間限定のバイトなんです。
だから、より頑張らないといけないわけです。
どうすれば、妻のように家事・育児がうまくできるようになるのか?
どうすれば、妻の負担を減らすことができるようになるのか?
それをずーっと考えるんです。
子どもが生まれたら、妻を支えることを一番に考えるんです。
それが、家事・育児上達の近道であり、夫婦仲良しの秘訣でもあります。
妻に教えを請いながら、上達してきたら、新しい提案を妻にしましょう。
例えば、ロボット掃除機のルンバの購入や、食洗機の購入や、洗濯乾燥機の購入などを検討したりとか。
お金がかかることは、奥さんはなるべくしないようにしようと思っていますから、そこはあなたから提案した方がいいです。
お金がかかる家事は申し訳ないと、奥さんが思っているケースが多いですから。
二人で家事・育児をどんどん楽にしていくんです。
ちなみに、こちらの記事にうちで実際に使っているおすすめ時短家電の情報をまとめましたので、合わせてどうぞ。
夫が家事や育児に積極的になる方法
ぼくは、3ヶ月の育休を取ったあとに、やっと、妻と同じ目線でものを考えられるようになりました。
育休が終わったあと、妻はこう言いました。
「わたしと同じ目線に立ってくれるようになったことが、なによりも嬉しい」
その時の体験はこちらの記事にまとめています。
女性は、子どもが生まれた時にオキシトシンというホルモンが大量に分泌されます。
そのホルモンは子どもを無条件で可愛いと思えるようにさせ、女性はますます育児に積極的になって行きます。
でも、男性は育児をしないと、オキシトシンが分泌されないんです。
なので、子どもが生まれても、妻ほど、子どもを可愛いと思っていません。
子どもが生まれても、その子に対する感情は、母と父ではまったく違うんです。
父親が子どもを可愛いと思い、育児や家事に積極的になるようにするには、オキシトシンの分泌を増やす必要があります。
そのためには、子どもと2人で一緒に過ごす時間を増やすことが有効です。
ぼくは、金曜と土曜の夜(次の日、仕事がない日の夜)は、0歳の子どもと一緒に2人だけで寝ます。
夜中の授乳やオムツ替えや寝かしつけを、1人でやります。
これを毎週やっていると、子どもへの愛着がバシバシ出てきて、どんどん子どもが可愛いと思えるようになってきて
平日の子どもの相手や家事も自分から望んでやりたくなってきました。
詳しくはこちらの記事にまとめました。
まとめ
相手への期待を少なくすればするほど、怒りは抑えられますよ。
そして、期待しないということは、相手を信頼していないということじゃないんです。
だから、「期待しない」という行動が、相手を傷つけたり、ないがしろにするということにはならないんです。
だから、遠慮なく「期待しない」夫婦関係を試してみてください。
きっと、今よりも夫婦関係が良くなりますよ。
その一方で、男性の育児・家事レベルを上げる必要もあります。
そのためには、「オキシトシン分泌」を増やさなければなりません。
男が育児に積極的になるかどうかは、ホルモンで決まります。
だから、夫と子どもが2人きりになるシチュエーションを増やす必要があります。
うちのように、次の日に仕事がない日の夜に、子どもと2人きりで寝て、授乳・オムツ替え・寝かしつけをやってもらうのは、オキシトシンの分泌にかなり役立ちますよ。
ぜひ試してみてください。
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