うちの子どもは3歳から3歳半の間に「嘘をつくこと」ができるようになりました。
歯を磨いていないのに磨いたよとか、手を洗っていないのに洗ったよとか、兄弟お互いの名前をわざと間違えて名乗ったり。
イライラするときもあるのですが、そんな時は、「パパは脳科学者」に書いてあったこの言葉を思い出します。
ウソをつくためには、少なくとも3つの状況が必要です。
まずは何かをしたい、という「目的」を持つ必要があります。
2つ目に、「自分は真実を知っている」けれども「相手は知らない」という自他の認知の差異を認識すること。
3つ目に、その目的を達成するために、相手が真実を知らないことを前提とした「手段」を思いつくこと。
つまりパースペクティブ。これら3つの要素が合致して、目的と手段が合理的に一貫していないと、ウソをつくことはできません。
だからこそ、ウソは高度な認知プロセスなのです。
そう、ウソをつくということは成長しているということなんです。
脳がしっかりと成長しているという証なんですよね。
そう思って気持ちを落ち着かせています。
まー、3歳児のつくウソなんてかわいいものですからね、だいたい笑ってすませていますが、子どもって日々成長していきますね。
あと、この本にもあるように、うちの子どもも最近過去形を使えるようになってきました。
「ここに行った」とか「ここに今日は行く」とか
「ご飯は食べた」とか「ご飯今食べる」とかですね。
これは時間の「過去」と「未来」を認識し始めているということだそうです。
時間の流れを頭の中で追うことができるようになってきたということです。
ウソはさらに、そういった時間という物理的制約をさらに超えて、心理的な空間においての流れを見れるようになったということです。
単純に「こいつ、ウソつきやがって」と怒るのではなくて、そのようにこれも「人間としての成長」と捉えれば、そんなにイライラしないようになるかもしれませんね。