子どもが小さいときって、なかなか映画館に行けないですよね。
まだ0歳とか1歳とかだと、泣き出しちゃうし
2歳になっても、まだまだ90分の上映時間は耐えらないし
3歳になっても、子どもってすぐ飽きるじゃないですか?
しかも、子ども向けの映画って、大人にはつまらないものが多いし。
なので、ぼくは子どもも大人も楽しめる作品を選びに選んで映画館に行っていました。
子どもが3歳から4歳になるまでに4回映画館に行きましたが、めちゃめちゃ楽しめました。
今回は、子どもだけじゃなくて、大人も楽しむことができる、めちゃめちゃ面白い映画を紹介しようと思います。
すべて、僕ら親子が実際に映画館や自宅で見た作品です。
ぜひ、Amazonプライムなどでレンタルして、子どもと一緒にあなたも楽しんでください!
目次
カーズ
2005年、「ピストン・カップ」シーズン最終レース「ダイナコ400」で、初の新人チャンピオンを狙うライトニング・マックィーン。
ライバルは今シーズンで引退する伝説のレーサー・キングことストリップ・ウェザーズと万年2位のベテランレーサー、チック・ヒックス。
マックィーンは彼らに引けを取らないほどのレースを繰り広げるも、タイヤを交換せずに走り続けた為、最終ラップで後輪がバーストしてしまう。
ゴール時なんとか舌を出して自分を含む3台が同着となり、1週間後にカリフォルニアで優勝決定戦が行われることとなる。
マックィーンはスポンサーである錆取り用クリーム会社「ラスティーズ」のイメージキャラクターとされていたが、スポンサーに恩義があるにもかかわらず、錆びた車が嫌いという理由で会社にウンザリしており、優勝後はダイナコ石油への移籍を考えていた。
出発前にチックから、一番にカリフォルニアに着いた車がダイナコ石油との契約に有利になるという言葉を真に受けてしまい、専用トレーラーのマックに夜通しかけて走ってでも一番にカリフォルニアに着くよう無理にお願いする。
結果マックは居眠り運転をしてしまうことに。さらには暴走族のイタズラが原因でマックと離れ離れになり、探し回るうちにルート66沿いの田舎町「ラジエーター・スプリングス」に迷い込んでしまう。
カーズ/クロスロードは、辛いことをいくつも乗り越えてきた大人だからこそ
その奥深さを感じ取ることができる素晴らしい作品です。
単純にエンタメとして十分に楽しめる質の高い作品なのですが、それだけではなくて一緒に見る大人がもっとも楽しめる内容になっています。
誰もが仕事や人間関係でつまづいたことがあるはずです。
映画「カーズ」は、その時にあなたがどうすべきだったのか?を教えてくれます。
そして、これからの人生を、あなたはどう生きたいのか?
そんな問いを投げかけてくる、とっても味わい深い作品です。
トイ・ストーリー
背中の紐を引っぱると、パンチの効いた「カウボーイトーク」を聞かせてくれる。
そんなウッディはアンディ少年の大のお気に入りで、彼は毎日のように、いろいろなおもちゃを取り混ぜながらカウボーイごっこに興じるのだった。
そうしてアンディが楽しく遊ぶおもちゃ達には、とても大きな秘密があった。
彼らは実は生きていて、話したり自由に行動したりできるのだ。
しかし、それを人間に知られてはいけないというのが「おもちゃのルール」なのだ。
ウッディは、アンディの一番のお気に入りのおもちゃで、おもちゃ達のリーダーでもあった。
そして、今年もアンディの誕生日がやってきた。
おもちゃ達はこれから共に過ごすことになる新顔に興味津々だが、ウッディの気持ちは落ち着かない。
「新しいおもちゃがアンディのお気に入りになれば、自分はお役御免になってしまう」、そう考えると気が気ではなかったのだ。
ところが、そんなウッディの心情をよそに現れたのは、最新の宇宙ヒーロー、バズ・ライトイヤーだった。
技術の粋を結集したようなバズに、アンディは案の定夢中になってしまう。
また、バズ自身も自分が本物のスペースレンジャーだと信じて、飛行能力を証明するため高みから飛び降りたりする。
これにはアンディのおもちゃ達までが心を奪われてしまう。
世界で初めてのフルCGアニメーション映画が、このトイストーリーです。
公開日は1996年と、20年以上も前の作品なんですが、今見ても全く古さを感じない、まるで、「トトロ」のように永遠に輝き続けている作品です。
実際、この映画を作っているピクサーはジブリが大好きで、トイストーリー3ではトトロも出演しています。
おもちゃたちに命が宿っていて、子どもたちが見ていない時に大冒険を繰り広げている。
おもちゃたちは子どもたちが大好きで、一緒に遊んでくれることが何よりの幸せ。
そんなお話に子どもたちが夢中にならないわけがありません!
しかも、ストーリーも子ども騙しな適当なものじゃなくて、練りに練られた重厚なストーリーです。
特にトイストーリー3はめちゃめちゃ感動しますよ!
おもちゃの持ち主のアンディと言う男の子が大きくなって、大学生になって家を出るのですが、その独り立ちのシーンだけで、二人の男の子がいる僕ら夫婦は涙が出てきます・・・
そのアンディがおもちゃたちにどういう気持ちを抱いていたのか、そのアンディの心がおもちゃたちや観客に伝わるラストシーンは、今までのシリーズのすべての伏線が繋がり、涙、涙、涙で、もうひたすら涙が溢れてきます・・・
こんな作品を見せてくれた子どもたちに感謝したくなりますよ!
子どもがいなかったら見ることはなかったわけですし、子どもがいるからこそ味わえる感動です!
モンスターズ・インク
舞台はモンスターの世界。
毛むくじゃらの青いモンスターサリーと、その相棒である緑色の一つ目モンスターマイク・ワゾウスキは、大企業であるモンスターズ株式会社(モンスターズ・インク)で働いている。
モンスターズ・インクの業務内容は、無数に保持している“人間の子供の部屋へ通じるドア”から子供部屋にモンスター達を送り込み、怖がる子供たちの悲鳴をエネルギーに変換、モンスターの世界へ供給するというもの。
この世界では「人間の子供は危険」とされており、怖がらせるのが仕事であるモンスター達は、同時に子供達を恐れてもいる。
サリーはこの会社で誰からも尊敬される、大社長のウォーターヌースから仕込まれた「ナンバー・ワンの怖がらせ屋」だった。
そんなサリーを敵視しているのはサリーに次ぐ2位の怖がらせ屋のランドールだった。
彼はトップに出るためならば手段を選ばず、アシスタントに八つ当たりするほどの卑怯なモンスターだった。
モンスターズ・インクもめちゃめちゃ楽しめる作品です。
いろんなモンスターが出てきますので、こういうのが子どもは大好きなんですよね!
だいぶ、うちの子たちは3歳の時にハマっていました。
それに、続編のモンスターズ・ユニバーシティは、社会に出て働いたことのある人間ならば、誰もが心を揺さぶられるはずです。
あまり言うとネタバレになりますが、主人公のサリーとマイクがモンスターズ・インクで働くきっかけになった話が最後に描かれるんですが
普通の入社の仕方じゃないんですよ。
もう、その仕事(怖がらせ屋)が「好き」という気持ちだけで、底辺から這い上がっていく二人の姿に
倒産1回、クビ2回を経験して、同じようにブラック企業という底辺から登って行ったぼくは、共感しまくりで、涙が止まりませんでしたよ・・・
パディントン
ペルーに探検にやってきたあるイギリス人探検家は、そこで知性のあるクマの夫婦に遭遇する。
探検家はクマたちと意気投合し、「いつかロンドンを訪ねてきなさい」と約束を交わして帰国する。
40年後、クマの夫婦は年をとりロンドンへ行くことは叶わなかったが、彼らの甥は夫婦から話を聞き、ロンドンへの憧れを抱いていた。
ある日、彼らの住む土地に大地震が発生し、叔父パストゥーゾが死んでしまう。
叔母ルーシーは”老クマホーム”への入居を決め、甥クマは彼女に勧められ、新しい家を求めて探検家のいるロンドンに向かう。
しかし、ロンドンに着いたクマは誰からも相手にされず夜のパディントン駅で途方に暮れてしまう。
そこに旅行から帰ってきたブラウン一家が通りかかり、母親であるメアリーはひとりぼっちのクマに声をかける。
彼女はクマに、駅の名前を取って”パディントン”と名付け家に招待し、彼が自分の住処を見つけられるまで家に住まわせてあげることにした。
とにかく、クマのパディントンがかわいい!
普通にクマが違和感なく、イギリスに溶け込んでいて、上品な紳士としての振る舞いがとっても癒されます。
このクマ、紳士として教育されているので、言葉使いが丁寧なんですよ。
だけど、クマとして引き起こす、はちゃめちゃなトラブルとのギャップが面白いんですよね。
ストーリーもよくできているし、舞台のロンドンの街並みもかわいいし、パディントンが住むことになるブラウン家もおしゃれでとっても素敵!
見ているだけで癒される映画ですよ。
スターウォーズ
遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。
エンドアの戦いから約30年後。最後のジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーが姿を消した。
その間に帝国軍の残党から新たに“ファースト・オーダー”が台頭し、再び銀河に脅威をもたらすと同時に彼の抹殺を計画していた。
彼の双子の妹であるレイア・オーガナ将軍は、新銀河共和国の支援の下で独自の軍事組織“レジスタンス”を指揮してファースト・オーダーに立ち向かうと共に、彼の行方を捜索していた。
ルークの居場所を示す地図を入手するため、レジスタンスのパイロットである“ポー・ダメロン”は、相棒のドロイドの“BB-8”と砂漠の惑星ジャクーにいる探検家の“ロア・サン・テッカ”を訪れる。
ポーは彼から地図を受け取るが、間もなく“カイロ・レン”や“キャプテン・ファズマ”が率いるファースト・オーダーの軍隊が村を襲撃してくる。
ポーは、惑星ジャクーに来る時に乗ってきた愛機のXウイングにBB-8と乗り込み、地上から離陸し脱出しようとするが、2人のストームトルーパーに見つかってしまい、ブラスターの射撃でXウイングの後部を破壊され、離陸することが出来なくなってしまう。
逃げられなくなったポーは、相棒のBB-8に地図のデータを託して遠くへ逃げるよう指示する。
古いスター・ウォーズよりも、BB-8が出てくる「フォースの覚醒」が、うちの子は大好きです。
子どもの時に、映画館でスター・ウォーズ(CGを最新にした編集版)を観て大興奮したぼくとしては、男の子ができたら一緒にスター・ウォーズを観るというのが、ずっと夢でした。
BB-8がうちの子たちは大好きで、Amazonプライムで購入して、何回も一緒に観ましたね。
やっぱり、男の子は戦いが好きですね!
レーザー銃がビュンビュン飛んでいるのに感動したみたいで
レゴ(デュプロ)で銃を作っては「ちゅんちゅん!」と、子どもたちがよく遊んでいます。
主人公は女性、相棒は黒人男性、今の現代を象徴したこの配役も、子どもたちのジェンダー教育にさりげなく効果があるんじゃないのかなと思っています。
こういう性差や肌の色の意識って、こういう何気なく日常で触れるものに影響されますからね。
ハリー・ポッター
10年前に両親が亡くなった後、ロンドン近郊のサレーに住むダーズリー家に引き取られていたハリー・ポッターは、おじ・おば(母親の姉ペチュニア)に半ば虐待され、同い年の従兄ダドリー・ダーズリーにもいじめられる孤独な毎日を送っていた。
しかしハリーには、いたぶろうと追いかけてくるダドリーから瞬間移動で逃げたり、蛇と会話してダドリーにけしかけるなど、困ったことになると起きる自分でも分からない不思議な力があった。
1992年、11歳を目前にしたとき、ホグワーツ魔法魔術学校からハリー宛に入学許可証が届く。
しかし、ペチュニアと夫のバーノン・ダーズリーはハリーに手紙を見せず、挙句の果てに毎日山のように送られてくる手紙を避けるために家から逃げ出してまで、ハリーの魔法学校入学を阻止しようとするが、送り主は遠い逃亡先のホテルにさえも手紙を送ってきた。
そして、ようやく人里離れた海の上の小屋を見つけて逃げ込んだダーズリー一家の前に、見知らぬ大男が現れる。
大男の名はルビウス・ハグリッド。
ホグワーツ魔法魔術学校の森番をしていると言う。
ハグリッドは、ダーズリー夫妻がハリーにひた隠しにしていたハリーの本当の生い立ちを告げる。
交通事故で亡くなったと聞かされていた両親は実は高名な魔法使いであり、当時強大な勢力を誇った史上最凶とも言われる闇の魔法使い、ヴォルデモート卿に殺害されていた。
ヴォルデモートは生後間もないハリーも殺そうとしたが、何故か魔法が自身にはね返り、ハリーは生き延び、ヴォルデモートは肉体を失って逃げ去った。
ヴォルデモートから、唯一逃げ延びたハリーは、魔法界で「生き残った男の子」として有名だった。
3歳にはまだ早いですね。
怖いシーンが結構ありますから。
4歳の終わりくらいからがちょうどいいですよ。
子ども向けの映画だと思って、見くびっているとびっくりしますよ。
舞台美術にめちゃくちゃ力を入れていて、本当にこんな魔法の世界があるって信じて疑わない素晴らしさです!
ロケ地はグラスター大聖堂など、歴史のある実際の建物を使っているので雰囲気がバッチリで、めちゃめちゃ楽しめます。
子どもたちの活躍も、親ならば感慨深く見れますよ。
USJにも早く行きたい!
映画の中では魔法や、不思議な魔法動物がたくさん出てくるのですが、それについて子どもから「なんで?なんで?」と質問攻めにあったんですが、「魔法だから」の一言で片付けてしまいました・・・
シュガーラッシュ
舞台は2012年のとあるゲームセンター。
営業時間中はプログラムに従って客たちを楽しませているゲームキャラクターたちは、実は自分の意思を持ち、閉店後にはゲーム世界をつなぐターミナル駅「ゲーム・セントラル・ステーション」を辿って他のゲームキャラクターとの交流を深めていた。
そんなアーケードゲームの一つ「フィックス・イット・フェリックス」で悪役を演じる大男ラルフは不満を抱えていた。
本当は共演するキャラクターたちと仲良くしたいのに、自分は厄介者扱いされていつも一人きり。
稼働30周年を機に、これまで招待を無視していた悪役グループセラピーにも参加してみたが、満足する答えを得ることはできなかった。
セラピーから帰宅したラルフは、マンションの最上階で「フィックス・イット・フェリックス」の登場キャラクターたちが稼働30周年記念パーティを開いているのを目撃する。
自分はそのパーティに呼ばれていない。
パーティ会場に乗り込んでみたものの、やはり歓迎ムードは無い。
自分も皆と一緒にいたいし、「ヒーローのメダル」が欲しいと主張しても、悪役だから駄目だと意見は食い違いになり、ついに今まで溜まっていた我慢の限界になり、自分だってヒーローになれることを証明してみせると宣言。
共演キャラクターの1人であるジーンと、メダルを手に入れることができたら、ラルフを最上階の部屋に住まわせるという賭けを行ってしまう。
この映画には、実際のゲームのキャラクターが出てくるんですよ。
ストリートファイターのザンギエフ、スーパーマリオのクッパ、他にも、あっ!これ知ってる!ってキャラがたくさん出てきます。
それを見ているだけでも楽しいですが、ストーリーもピクサー映画らしくしっかりしていて、大人も十分に楽しめます。
説教くさくないけど、教育的な要素も入っていて、それをゲームというエンターテイメントでうまくコーティングされていて、ぜんぜん違和感なく映画に集中できます。
トイストーリーとかと比べると、あまり地名度は高くないけど、かつてマリオとかのゲームをやったことがあるなら、きっと面白いですよ!
実写版プーさん「プーと大人になった僕」
イギリスの田舎に住む少年クリストファー・ロビンは、100エーカーの森でくまのプーさんとその仲間たちと楽しい日々を過ごしていたが、ロンドンの私立寄宿学校に入学することになり、お別れパーティーでプーと森の仲間たちに「君たちのことは絶対に忘れない」と約束した。
しかし、親元を離れた学校での厳しい躾や教育、父親の死、第2次世界大戦の出兵などを経て、その約束は忘れ去られ、いつの間にかクリストファーは普通の大人になっていった。
首都ロンドンで、旅行カバン会社のウィンズロウ社で働くクリストファーは、多忙のゆえ愛する妻イヴリンと娘マデリーンとの間に溝を作るようなってしまった。
ある日、家族と週末にクリストファーの故郷の田舎に旅行する計画を立てたが、会社グループの2代目支社長ジャイルズから、業績不振の打開策の提案を急遽押し付けられてしまい、家族との約束も守ることができず、一人ロンドンで仕事をすることになった。
その頃、100エーカーの森ではプーが異変に気がついた。森の仲間たちが一人もいないのだ。プーは「親友のクリストファー・ロビンなら何とかしてくれる」と考え、かつてクリストファーが使っていた魔法の扉をくぐると、ロンドンのとある公園に出ることができた。
休日出勤の帰り道、自宅前の公園のベンチに腰掛けるとそこにはプーの姿があった。数十年ぶりの再会に歓喜する二人だが、魔法の扉は消えてしまい、プーはロンドンに取り残されてしまった。
プーをアパートに連れて帰るクリストファーだが、無邪気でドジなプーのおかげて家の中はめちゃめちゃになってしまい、仕事どころではなくなってしまう。
クリストファーは仕方がなく、翌朝プーをロンドンの駅から列車に乗って故郷の100エーカーの森へ送り届けることになったが・・・・
実写のプーさんってどうなんだろ。。?って思っていましたが、親子でしっかり楽しめました!
本物のプーさんやピグレットがとにかくかわいい!
大人になって徴兵され、第二次世界大戦で戦い、無事に妻と子どもと再会するクリストファー・ロビンの姿に涙が出てきます。
子どもがいると、こういうシーンはやばいですよね。
しかも、子どもが生まれてからほとんど戦争で家にいなかったようですね。
そして、仕事ばかりで、子どもには辛い思いをさせている。
なんだか、自分のことを言われているように、この映画を見たらきっと、自分の働き方を変えようと、そう思えてきますよ。
残業ばかりしてないで、さっさと家に帰って、子どもと遊ぼう!
ファインディング・ニモ
舞台はオーストラリア・グレートバリアリーフの海。
クマノミのマーリンは妻のコーラルと共に卵の世話をしながら、2日後の子供たちの誕生を楽しみにしていた。
ところが突然オニカマスに襲われ、幸せな日常に終止符が打たれる。
気を失っていて助かったマーリンが意識を取り戻すと、妻と卵たちは姿を消していたが、たったひとつだけ卵が残されていた。
父であるマーリンは、唯一残った子に、妻の遺志を尊重するべく「ニモ」と名付け過保護に育てる。
ニモは6歳になったが、あれこれと心配し過ぎるマーリンにうんざりしていた。
初めて学校に登校した日、ニモは遠足でドロップオフへ行くが、そこで一人で船に近づき人間のダイバーフィリップ・シャーマンに捕らわれてしまう。
マーリンはニモを取り戻すため、彼を乗せた白い船を見たというナンヨウハギのドリーと共に船を追いかける。しかしドリーは健忘症で、マーリンの存在などを過ぐに忘れてしまう。
「ひとりでできると思っているけど、お前には無理なんだよ!ニモ!」
この映画の主人公のニモのお父さんのセリフです。
これに近しい言葉を、あなたも子どもに言っていませんか?
ぼくは心あたりがあって、ドキッとしました。
子どもの可能性に親である自分たちがフタをしていないか?
子どもたちの好奇心を邪魔するようなことをしていないか?
そんな気持ちになれる素晴らしい作品です。
特に、父親ならば、もう涙で前が見れなくなりますよ!
リメンバー・ミー
遠い昔、メキシコのサンタ・セシリア出身のある男が、音楽家になる夢を追いかけて家族を捨てる。
残されたその妻ママ・イメルダは音楽を嫌うようになり、家庭に「音楽禁止の掟」を立て、習得した製靴で一人娘のママ・ココを育てる。
製靴業は掟と共に代々引き継がれ、リヴェラ一族は靴屋として繁栄する。
当のココは存命ながらも認知が衰えつつあり、遙か昔に逝去した父のことばかり言っていた。
そのひ孫で12歳のミゲル・リヴェラは他の家族と同様、靴屋を継ぐことを期待され、音楽は聴くことすらも禁じられていたが、密かにミュージシャンを志していた。
彼が信奉するエルネスト・デラクルスは同郷の伝説的ミュージシャンで、『リメンバー・ミー』など誰もが知るヒット曲を連発するも、1942年にステージ上で曲を披露している最中に事故で亡くなった。
ミゲルは家族に隠れて屋根裏に彼のグッズを並べ、自作のギターで彼の曲を弾いていた。
そして年に1度、他界した先祖が家族に会いにやって来るという「死者の日」、リヴェラ家でも先祖を迎える準備をしていた。
自宅の祭壇には先祖の写真が飾られ、その中には幼き頃のココが入った家族写真もあったが、家族を捨てたという父の顔の部分は破られていた。
そこでミゲルはその高祖父が持つギターがデラクルスのものと同じであることに気付き、高祖父はデラクルスだと思い込む。
これに沸き立った彼はその写真を持ち出し、街の音楽コンテストで自分の演奏を披露しようと決心するが、それを発見した祖母エレナにギターを破壊される。
諦めきれないミゲルは家を飛び出し、ギターを調達すべくデラクルスの霊廟に忍び込み、彼のギターを手にする。
ところがそのギターを弾いた瞬間から、死者が骸骨の姿で見えるようになり、逆に生者からは自分が見えなくなってしまう上に触れることも出来なくなってしまう。
この映画も「家族」についての映画です。
「家族」を描いたピクサー映画の中では、一番の素晴らしい作品です。
もうね、この映画、3歳児の双子と映画館に観に行きましたが、涙が溢れて溢れて、子どもがそんなパパを見て、キョトンとしていました。
やばいですね。大人だったら絶対見た方がいいですよ!
子どもだけに見せておくなんてもったいない!
ベイマックス
未来の都市サンフランソウキョウに住む14歳の少年・ヒロ・ハマダは天才的な科学の才能を持つが、夢もなく飛び級で高校を卒業したことで目標を見失い、その才能を非合法のロボット・ファイトのために利用するという自堕落な生活を送っていた。
そんな弟を見かねた兄のタダシは、彼を自身の所属する工科大学へ連れていく。タダシの友人である「科学オタク」たちの手がけた数々の発明品や、兄の開発した白くて風船の様な見た目のケアロボット「ベイマックス」を目にして刺激を受けたヒロは、尊敬するロバート・キャラハン教授と出会ったことで科学の夢を追究したいと飛び級入学を決意する。
入学するためには、大学の研究発表会でタダシの恩師でありロボット工学の第一人者であるキャラハン教授をうならせる独創的な発表をしなければならない。
タダシや大学の仲間たちの協力の下、ヒロは発明品を完成させ、発表会でプレゼンテーションを行なう。
ヒロの発明した「マイクロボット」は指先ほどのサイズしかないが、互いに引き寄せあって集合体を形成する特性を持ち、操作者の頭部に装着した神経トランスミッターでコントロールすることで、その集合体を瞬時に思うままの形状に変化させることができるという画期的な発明品だった。
発表は大成功をおさめ、ヒロはキャラハン教授から直々に入学を許可される。しかしその直後、会場で火災事故が発生。
タダシは建物に取り残されたキャラハン教授を助けようと炎の中に飛び込み、帰らぬ人となってしまう。ヒロは、兄のタダシだけでなく、尊敬するキャラハン教授、マイクロボットを一度に失う。
タダシの死以降、ヒロは心を閉ざして部屋に引きこもっていたが、彼が思わず発した言葉によってベイマックスが起動し姿を現す。ベイマックスはタダシに与えられた「傷ついた人の心と体を守る」使命に従いヒロの痛みを癒そうと試み、ヒロの手元に唯一残されていたマイクロボットの反応を頼りに、街の探索を始める。
兄弟の絆が、双子の男の子がいるぼくにはものすごい切なかったです。
子どもたちが大好きなスーパーヒーローを扱いながら、しっかりと兄弟、友情、家族の大切さ、そして、自分の好きなものにとことん夢中になる大切さについて描かれています。
あー!自分は自分らしく生きているんだろうか!
と、この映画を見ればついつい思っちゃいますよ。
親としての生き様をしっかりしなければと、心が引き締まる映画です。
ズートピア
田舎町バニーバロウに暮らすウサギの少女ジュディは、「よりよい世界を作るため」と警察官になることを夢見ていたが、両親を含めた周囲は「ウサギの本職ではない」と彼女が警察官になることに否定的であった。
しかし15年後、彼女は持ち前の勤勉さを活かし、警察学校を首席で卒業し、ウサギで初めての警察官が誕生したことを祝うライオンハート市長によって市中心部へ配属される。
初日、ジュディの所属課では肉食動物ばかり14人が行方不明となる事件の捜査を行うことになる。
ズートピア警察署(ZPD)の署長ボゴは、サイやゾウといった屈強な署員を捜査に充てるが、ジュディには駐車違反の取締を命じた。
不満を感じながら取締をしていると、ゾウの店で巨大アイスの販売を拒否されるキツネの親子ニックとフィニックを見かける。
彼女はアイスを売るよう店に説得し2人に感謝されるが、実は親子ではなくアイスを転売して金儲けする詐欺師コンビであった。
ジュディはニックを問い詰めるが、自身の生い立ちを否定する言葉を返される。
ある日、ジュディが駐車違反の取締をしていると、花屋で強盗事件が起こる。
命の危険が迫るネズミの女性を助けつつ、犯人のデュークを逮捕するが、職務放棄に加え、ただの球根のために危険な追跡をしたとしてボゴに咎められる。
彼女は警察らしい仕事をしたいと食い下がるが、ボゴは自分が配属を決定した訳ではないと更に責め立てる。
そこへ、オッタートン夫人が夫エミットの捜索をボゴに直訴すべく、ベルウェザー副市長と共に来署する。
これを見たジュディは自分がその捜査をすると言うが、これがボゴの逆鱗に触れ、「48時間以内に解決できなければクビ」と告げられる。
キリン、ぞう、うさぎ、きつね、ネズミ、いろんな動物がわんさか出てきて、それだけで子どもたちは十分楽しめます。
ストーリーもしっかりしていて、これはひとりの人間として、夢を叶えるにはどうすればいいのかについての、熱いメッセージになっています。
草食動物として劣等感を感じつつも、数々の肉食動物と対等以上に渡り合う、主人公のジュディに、社会で働いたことのある大人なら
きっと、誰もが共感できますよ。
大人だからこそ伝わるメッセージがグサグサと心に突き刺さってきます。
まとめ
子どもと一緒に映画を見ようとなると、つまらない映画やアニメばかりですが、ここにあげた作品は、どれこもこれも子どもだけでなく、大人も楽しめる作品ばかりです。
「楽しめる」だけでなく、さりげなく、でもしっかり伝わる熱いメッセージに、きっと、大人だからこそ、胸を熱くし、自然と涙が頬を伝わる。
そんな素晴らしい映画ばかりです。
それから、映画館に子どもといく時は、この「子どもと一緒に映画館で映画を楽しむ3つの方法」という記事を参考にしてください。
ぼくは、子どもが3歳の時に、この方法で4回映画館に行きましたが、スムーズに快適に映画を楽しむことができました。
>>子どもと一緒に映画館で映画を楽しむ3つの方法 – KIND OF HAPPY DAYS
それから、ここの映画はAmazon プライムでレンタルできるので、それだとすぐ見レテ便利ですよー。