3人目が生まれて2ヶ月が経ちました。
実は昨夜、妻が大きな孤独を抱えていたことを知り、色々と思うことがあったため
今回は産後の妻の孤独を解消させる方法について書こうと思います。
noteでは、実体験と進化人類学を元にした、妻とのセックスレス解消方法を書いていますので、そちらもチェックしてみてください。
具体的に何が起こったのか?
上の二人(4歳の双子)は、妻が出産のために入院している一週間、ぼくと一緒に同じ部屋で寝ていました。
その影響で長男はぼくがいないと夜寝れなくなってしまいました。
夜中にむくりと起きたときに、ぼくが同じ部屋にいないことに気づくと大声で泣いてしまいます。
なので、3人目が生まれ妻が退院してからも、2階の寝室で上の子二人とぼくの3人で寝て
妻と赤ちゃんは一階で寝ていました。
昼間がぼくが育休を取っているので、妻が仮眠をとる間、ぼくが三男の面倒を見ていました。
でも、休みの日はそうはいきません。
元気いっぱいな双子が暴れ回るし出かけることもあるので、妻はなかなか睡眠が取れません。
それもあって、妻の疲労はどんどんたまっていました。
そして、たった一人で毎晩赤ちゃんの面倒を見ているという孤独感に妻は昨夜まで気づいていなかったのです。
その孤独感にぼくも気づくことができませんでした。
まとまった睡眠が取れない妻は、それが当たり前だと思って過ごしていましたが、身体の疲労と心の孤独感はどんどん積み重なっていたのです。
なので、昨夜からは家族みんなで同じ部屋で寝て、ぼくも夜中の寝かしつけや授乳をやりました。
赤ちゃんの夜中の対応(授乳と寝かしつけ)は、なかなかこれなら完璧!という答えは見つけにくいので
毎晩、試行錯誤をしながら「ぼくら家族にとっての最適解」を見つけていこうと思います。
で、ここからが本番です。
この経験からの学びを書いておこうと思います。
産後の妻は孤独に気づきにくい
うちの妻は3人の子どもを生んでいます。
上の二人は双子です。
双子が3歳になるまで毎日睡眠不足で死にそうになりながら、ぼくらは育児と仕事をしていました。
双子の世話をしていたので、赤んぼう一人なんてへっちゃらだと思っていました。
実際、双子のときよりも育児はだいぶ楽です。
ですが、妻にとっては双子の育児よりも、今回の育児(毎晩、ぼくと上の子たちが二回でスヤスヤ寝て、自分一人で睡眠不足でフラフラしながら授乳と寝かしつけ)の方が辛かったのです。
そして、その事実に気づいたのは子どもが生まれて2ヶ月経ってからなのです。
妻が夜中一人で赤ちゃんの面倒を見て、朝からはぼくが面倒を見るという方法は、夫婦二人で話し合って決めたことでした。
ですが
たった一人で毎晩赤子の面倒をみる孤独感
に妻はなかなか気づくことができなかったのです。
なぜか?
夜中の赤ちゃんの面倒を見るのは母親だけ
という思い込み(周りの女性もそう)があったからです。
そのため、自分自身の心の状態(強い孤独感)になかなか気づけなかったのです。
「これは自分がやるべきだ」という思い込みを捨てさせる
確かに赤ちゃんが一人なら、夜中の対応(授乳、寝かしつけ、オムツ替え)を母親一人でやることは可能といえば可能です。
ですが、誰もがやっているから自分もやるべきだという思い込みは捨て去るべきです。
一人一人の家庭環境も体力も違うのですから、他の人がやっているから自分も同じことができるはずだというのは間違っているのです。
一人一人にあった育児方法があるんです。
「これは自分(母親)がやるべきだ」
という価値観に自分の妻が縛られているのなら、夫はその価値観を壊すべきです。
なぜなら、妻自身はなかなか価値観に縛られていることに気づきにくいからです。
育児方針についてあれこれいう人がいたり、育児本によって言うことが違ったりしますが
大事なことは「自分の家族にとっての最適な育児方法」を探し続けることです。
それは誰かがやっていることと同じかもしれないし、ちょっとアレンジを加えたものかもしれないし、まったく違うものなのかもしれない。
でも、それでいいんです。
家族の事情は人それぞれなんですから、家族の形の数だけ育児方法も存在しているんです。
妻の気持ちに寄り添う
そんなわけで、常識や周囲の人間や育児本や有識者の声に縛られて、子を生んだ女性はなかなか自分の気持ちに気づけません。
こんなことができないなんて、私はダメな母親なんじゃないか?
という強い自己嫌悪を毎日のように感じています。
「そんなことはないよ。」
と、妻の自尊心を回復させ、一緒に自分たちにとっての最適な育児方法を探ることができるのは、夫である自分だけなのです。
育児をするにあたって、妻の気持ちに寄り添うことはなにより重要です。
育児は妻と夫の二人でやるものだからです。
そして、どうしても妻の育児に対する比重は高くなりがちですから、育児の重荷を背負っている妻の意見は必ず耳を傾けなければいけません。
会社で言えば、社長による毎月の朝礼とか、ソフトバンクの株主総会での孫さんの発表くらい重要です。
妻が不安そうな顔で相談を持ちかけてきたら、否定をせず「うんうんそうだね」と共感を示しながら黙って話を聞きましょう。
妻が言語化できない感情を言葉に昇華させる
「これは母親がやるべきだ」という思い込みに縛られている妻は、なかなか自分自身の悩みを言語化することができません。
なんだかモヤモヤしたりイライラしたりするけれど、その本質的な原因まで辿り着くことができません。
なぜなら、先ほどから言っているように
世間が生み出した「母親としての責務」という幻に洗脳されているからです。
テレビ番組やCMを見れば女性が育児をし、周囲の子どもを生んだママ友とおしゃべりをすれば、みんな一人でほぼワンオペ状態、それが当たり前、そして夫の悪口ばかり。
子育ては母親が一人でやり、夫は育児はしないもの。
ママ友が集まれば、夫の悪口を言い合ってストレス解消。
そんな環境にいれば自分が本当は何を思っていて何を望んでいるのかが分からなくなります。
そして、「自分の望みは叶わない」という呪いを自分自身にかけるのです。
妻が本当は何を望んでいるのか?
毎日、何を思って暮らしているのか?
子育てについて本当はどうしたいと思っているのか?
あなた(夫)に本当はどうして欲しいと思っているのか?
そして、自分の人生をどのようなものにしていきたいと思っているのか?
そんなことって、思考の片隅にぼんやり浮かぶことはあっても毎日の慌ただしい日々(オムツ替えに授乳に炊事に洗濯に掃除に他にも盛りだくさん)の中に埋もれていき、いつしか忘れてしまいます。
毎日の雑多なあれやこれやの中に置いてきてしまった心に眠る感情は、人から引きずり出してもらわないと発掘はできません。
そして、それができるのは一番そばにいるあなた(夫)だけなんです。
自分が雑多なあれやこれや((オムツ替えに授乳に炊事に洗濯に掃除に他にも盛りだくさん)をやることで、妻に数時間の思考する時間を与え
妻が心から望んでいることはなんなのかを思い出させるのです。
そして、夫婦二人の時間を作って、それについて話し合うのです。
うちのように上の子がいればなかなか難しいですが、それでも「パパとママは大事なお話をするから邪魔をしないでくれるかな」と言って、ぼくは子どもたちを追い払いました。
長い目で見れば、僕ら夫婦がどのような育児方針を取るかどうか話し合うことの方が、今子どもと一緒にレゴで遊ぶことより重要だからです。
言葉にできない感情を言葉にするためには、一人で考える静かなまとまった時間が必要です。
一人での散歩や、一人での入浴などが手軽にできるのでおすすめです。
昨夜は妻は一人で入浴している時に考えをまとめる(孤独に気づく)ことができました。
まとめ
妻が本当は何を感じているか?
それは本人ですら気づいていないことが多いため、他の人間が気づくことは難しいです。
ですが、そこに気づきケアをすることができるのは、一番近くにいる自分(夫)だけなんです。
ぼくは普段からできるだけ妻に今日の体調を尋ねたりしていましたが、まだまだ妻の気持ちに寄り添うことができていませんでした。
妻が気づかないレベルの心のさざなみを察知し、その波が大きな津波になる前に鎮めるには、普段から妻の気持ちになって物事を考える必要があります。
妻が「大丈夫だよ」と言っても本当に大丈夫かどうかは本人ですら分かっていないのです。
難しいですが挑戦しがいのある課題ですので、引き続き「妻の気持ちに寄り添う方法」を模索していこうと思います。
ちなみに、いままでのぼくのセックスレス解消を振り返って、経験と進化人類学のエビデンスをもとに書いた「子どもが生まれて妻とセックスレスになっても、またセックスができるようになる方法」をnoteで書いていますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
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