男性の育休のメリットってなに?
逆にデメリットってなに?
実際に育休を取った人の話を聞きたい!
という、疑問にお答えします。
ぼくは3人目の子どもが生まれる時に、3ヶ月の育休を取ることにしました。
そして現在、育休1ヶ月を過ぎましたが、長期の育休を取って本当によかったと思っています。
今回は、男性にとっての長期育休(3ヶ月以上)のメリットとデメリットを書こうと思います。
結果から言うと、長期育休のおかげで妻との関係はかなり良くなり
上の子たち(4歳の双子)と接する時間も増え、赤ちゃんばかりでなく子どもたち全員の成長の瞬間を見続けることができています。
収入に関しては育児給付金が手取りの80%(半年以降は60%)が出るので、特に困ってはいません。
それどころか、この長い育休期間を使って、今後自分がどういう働き方をしたいのかを考えることもできました。
子どもが生まれる予定のパパはぜひ参考にしてください。
目次
男性にとっての長期育休のメリット1. 夫婦関係が劇的に良くなる
これ、めちゃめちゃ大事です。
ぼくは最初の子ども(双子の男の子)の時は、育休を取りませんでした。
でも、毎日早く家に帰ってできる限りの育児をしていました。
他のパパよりも育児をしていた自信がありました。
それでも、夫婦関係は悪くなったんです。
これは、どれだけ育児に関与していたかではなくて、どれだけ奥さんをケアしていたかが重要なんです。
育児をどれだけやったって、奥さんの心と体のケアをしていないと、産後の夫婦関係は一気に急降下します。
本当にそう実感しました。
こちらの記事に「なぜ産後の妻の支えになることが重要なのか?」をまとめていますので、合わせてどうぞ。
これだけ育児や家事をやっているのに、なんで奥さんとの関係が冷えてしまったんだと、悩んだ時もありました。
その答えは単純なものでした。
夫婦関係で大事なのは「妻のケア」であり、そして産後の夫婦関係にとってもっとも重要なものも「妻のケア」なんです。
産後の夫婦ほど「妻のケア」が重要なタイミングはありません。
産後の奥さんのケアを十分にしてあげれば、その後の夫婦関係は劇的に良くなります。
産後の女性は、産褥期(さんじょくき)という期間に入っていて、産後の傷ついた体を修復している期間なんです。
産褥期は6~8週間続きます。
2ヶ月ですね。
この間は、いつもより疲れやすいです。
でも、心は子どもが生まれて浮き足立っているので、ついつい頑張り過ぎちゃうんですよ。
朝ごはん作りに、お皿の片付けに、ゴミ集めに、掃除に、赤ちゃんの沐浴に、授乳に、オムツ替えに、ウンチのついた肌着の洗濯に、布団を干して・・・
こんなことを一人でやっていては倒れてしまいますよ。
でも、初めて子どもができるとやらなくちゃと思ってしまうんですよね。
親や周りもそういうもんだと思っているし。
でも、今は助けてくれる同居のおばあちゃんや近所のおばさんもいないんです。
昔はそれでよかったですが、今のママは一人でやらないとならないんです。
周りからと自分自身のプレッシャーで疲れ切っているんです。
そんな奥さんの一番近くにいるあなた(パパ)が、支えてくれなかったらどうなりますか?
夫婦関係は険悪になって当然ですよね?
産後にセックスレスになって当たり前ですよ。
だからこそ、この子どもが生まれたばかりの時に、「妻を支える」といいう行為が何よりも重要なんです。
あなたのキャリアよりも、あなたの会社での立場よりも、今年のあなたの収入よりも
今、あなたが、あなたの奥さんのそばにいてあげる
これが何よりも大事なんです。
他に大事なものなんてありません。
そうしないと、奥さんはあなたが嫌いになり(自分でも気づかないうちに)、あなたのことを単なるATMとしてしか見なくなります。
もちろんセックスレスにもなります。
ぼくの周りで産後の妻のケアをしなかった人はことごとくセックスレスになり、一部の人は離婚か、例外なく家庭内離婚しています。
そして、奥さんが外に彼氏を作って充実したセックスライフを送り、夫は悶々とした毎日を送っている夫婦もたくさんいます。
男性の育休には、それらを防ぐ効果があるんです。
「男性の育休は夫婦関係”破綻”の予防になる!その3つの理由!」にも詳しく書きましたので合わせてどうぞ。
男性にとっての長期育休のメリット2. 子どもたちの成長のすべての瞬間に立ち会える
うちには4つ違いのお兄ちゃん(双子の男の子)がいるんですが、この子たちの成長を間近で見ることができるのも長期育休のおかげです。
日に日に大きくなっていって、できることがちょっとずつ増えていき、おしゃべりも上手になっていき
日々、成長する彼らの心の動きに寄り添えることは本当に幸せです。
(毎日にぎやかで疲れることも多いですが・・・。というか疲れることの方が多いですが)
特に、保育園の送り迎えでは子どもたちの知られざる姿を見れるので、おすすめです。
ぼくは育休が始まってから、体調を崩していない限り、毎日保育園の送り迎えをしてますが
友達と子どもたちが楽しそうに遊んでいるを見たときは、もう彼らは1つの社会を作っているんだな。
もう赤ちゃんじゃないんだな。
同年代の人間と友人関係を結び、共通の遊びで遊ぶことができるんだな。
と、なんだかしんみりと感じました。
ぼくは子どもたちの運動会では全く感動しませんでしたが(炎天下の中で、テントもささずに子どもたちを座らせる行為が意味不明)
自分の子どもが保育園のお友達と仲良く楽しそうに遊んでいる姿を見たときは感動しました。
運動会やお遊戯会のようなお仕着せの与えられた感動ではなく、混じり気のない純粋な「子どもの成長」は、そういった何気ないふとした瞬間にしか訪れません。
そして、そんな成長の瞬間は、会社のデスクにいては立ち会うことは決してできないんです。
子どもの「本物の成長の瞬間」を育休を取れば見ることができるんです。
男性にとっての長期育休のメリット3. これからの働き方を考えるきっかけになる
人生100年時代と言われるこの時代。
あなたはこれからどういう働き方をしたいですか?
今のままの仕事を死ぬまで続けたいですか?
自分が働く姿を自分の子どもに自信たっぷりに見せられますか?
これが働くということだ。
これが人生というものだ。
と、あなたは自分の子どもに言うことができますか?
自分の人生を、自分の働き方を
自信を持って、子どもたちに見せられますか?
ぼくはまだできません。
まだその途中にいます。
でも、今回の長期育休の間、そういったことを考える時間を手に入れることができました。
「親が心から人生を楽しんでいる姿」を子どもたちに見せることが
子どもたちが人生を前向きに考えるなによりのきっかけになります。
ぼくは自分が心から楽しめる人生を送るために何ができるか、この育休中に考えることができました。
普通に働いていては、考えることができませんでした。
男性の育休のデメリット
デメリットは、育休中は会社からの給料が止まり、ボーナスも休んだぶんだけ出なくなることですね。
たとえば、3ヶ月の育休を取れば、その年のボーナスは「12分の3」だけ減ります。
一年間は12ヶ月なので、3ヶ月分のボーナスが出ないので、4分の1だけ減るということですね。
育休が1ヶ月なら、全体の12分の1のボーナスが減って、全体の12分の11だけが支給されます。
ただ、育児給付金という手当が国からもらえますので、生活はなんとかなります。
総支給額の67%、手取りで考えると手取りの80%がもらえます。
半年まではその金額で、半年から一年は総支給額の50%になります。
ただ、実際に振り込まれるまで、2ヶ月以上空くので、あらかじめ2〜3ヶ月分の生活費は貯めておいたほうがいいです。
奥さんもフルで正社員で働いていたなら、奥さんも育児給付金がもらえますから、全然生活に困らないと思います。
うちは、妻はパートでしたが、それでも3ヶ月の育休でお金に困ることがありませんでした。
まとめ
男性が長期育休を取るメリットはこの3つ。
- 妻との関係が良くなる
- 子どもの「本当の成長の瞬間」に立ち会える
- 自分の人生や働き方を見直すいいきっかけになる
すべて大事なポイントですが、「夫婦関係の改善」には間違いなくいいので、すべての男性におすすめします。
というのも、長期育休を取らないと夫婦関係は破綻するなと、実体験から思っています。
実際、ぼくら夫婦も、最初の出産の時に、破綻しかけました。
これは破綻している当事者には分かりにくいんですよ。
なぜなら、夫婦関係の破綻はゆっくりと時間をかけて訪れるからです。
そのきっかけは、「産後の妻のケアが不十分だった」がダントツです。
うちもそうでした。
しかも、自分(夫)としては、妻のケアが十分じゃないとは、気づけないんですよ。
なぜなら、妻と同じ目線になっていないからです。
妻と同じ目線に立つには、妻と同じレベルのオキシトシンを分泌させる必要があります。
オキシトシンが分泌されればされるほど、子どもが可愛いと思えるようになり、ますます育児に積極的になるからです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
逆に言えば、素敵な夫婦関係を作るには「産後の妻のケア」が出発点だとも言えます。
これから、子どもが生まれるなら、育休を取ることを強くおすすめします。
妻のケアの具体的な方法や、産後セックスレスの解消方法を、noteにまとめましたので、こちらも合わせてどうぞ。